ポイント①:コンビニは顧客を起点としたビジネスモデルである

「顧客起点」のビジネスモデルで成長

ファミリーマートは、本部と加盟店によるフランチャイズモデルをベースに、さらに「顧客を起点としたビジネスモデル」を確立し、常にお客さまの立場に立ち、利便性を追求することで発展してきたコンビニです。

年間約55億人来店されるお客さまの購買データや、加盟店のリアルな声を見つめながら、顧客起点での新商品の開発や、新たなサービスの提供を繰り返し、生活に寄り添ったサービスを拡充することで、暮らしの不便を解消する生活インフラへ成長を続けてきました。

コンビニエンスストアのフランチャイズモデル

コンビニエンスストアのビジネスモデルの基本は「フランチャイズモデル」です。ファミリーマートでも、本部(フランチャイザー)と加盟店(フランチャイジー)によるフランチャイズモデルを事業軸としています。

本部と加盟店は法律的にも財務的にもそれぞれ独立した経営体として「共同事業」を行うパートナーの関係です。加盟店と本部が明確な役割・責任分担のもと、両社が対等なパートナーとして共同で事業を運営しています。フランチャイザーである本部は店舗運営するための商標・設備・情報システム・商品/サービスなどのノウハウや権利を、FCシステムパッケージとして加盟店に提供することで、加盟店は店舗経営と販売に専念することができます。その対価として加盟店はロイヤリティを本部に支払います。
コンビニエンスストアが事業を展開するうえで、加盟店はなくてはならない、非常に大きな存在です。

顧客を基点としたビジネスモデル

ポイント②:コンビニビジネスの生命線はITシステムである

コンビニエンスストアを支える本部機能とITシステム

ファミリーマートのビジネスモデルを実現するために、ファミリーマートの組織内には様々な機能が必要になります。大別すると、下図のように分類できます。

店舗運営の支援、商品開発、マーケティング、製造、物流、デジタルサービス、バックオフィスなど、各本部機能をつなぐ役割を担うのがファミリーマートのシステム群です。
全ての業務を下支えし、コンビニエンスストアのビジネスを円滑に運営するための生命線は、ITシステムであると言っても過言ではありません。ファミリーマートのシステムは事業の成長とともに進化を続けています。

ファミリーマートのITを支えるシステム群の機能領域を分類すると次の図のようになります。

大きく6つの領域に分類され、各システム部門の開発プロジェクトを横断的に支援するPMO(品質管理)組織が別途存在しています。

全国の約1万6,300店舗と本部のオペレーション、物の流れ、お金の流れを支える情報システム、「ファミペイ」、店舗から上がってくる膨大な販売時点情報管理(POS)データなどを活用するためのデータ基盤/情報分析システムなど、ファミリーマートのITシステム全般を手がけているのが、システム本部です。

ファミリーマートを支えるシステム本部

システム本部はシステム領域と対応する形で7つの部門で構成されており、事業部門や協力会社と密に連携を取ることで、各部門が担当するシステム群をブラッシュアップし続けています。

常に各部門が事業運営に最適な選択をすることで事業の効率化を実現すること、テクノロジーを用いて新たなサービスの開発を支援、収益へ貢献すること、また、絶対に店舗のオペレーションを止めないことがシステム本部に課せられた重要なミッションです。コンビニのビジネス環境は常に速いスピードで変化し続けており、そのため、リリース能力の増強や継続的なシステム品質向上、タイムリーなデータ分析機能の提供、事業部門と連係した業務変革など、取り組むべきテーマは数多く存在します。

「チャレンジするほうのコンビニ」を掲げるファミリーマートにおいて、事業におけるシステムの存在感は一層高まっており、それらを預かるシステム本部においても、更なる事業貢献を目指し、「あたりまえ」の先へ、積極的なチャレンジを引き続き進めてまいります。